スキボとファンスキーの違い

スキーボードとファンスキーの違い

本サイトでは皆さんに慣れ親しんでいただくために『スキーボード』『ファンスキー』の二つの語句を併用して使用していますが、両者ともいわゆる短いスキーを指す名称です。

分かっている人には『スキーボード』『ファンスキー』のどちらの名称を使用しても通用すると思いますが、実は短いスキーを指す名称は他にもあります。

  • スキーボード
  • ファンスキー
  • ショートスキー
  • ミニスキー
  • スノーブレード

一般の方にとってこれらの名称は全て短いスキーを指す同意語と捉えられていると思います。しかし、本当はこれらの名称は厳密に言えばそれぞれ違いがあるのです。ただ残念ながらスキーボードの世間的認知度が低いため、この違いは理解されていないのが現状です。

さて、ここではこれらの名称について一つずつ解説をしていきたいと思います。因みにスキーボードとファンスキーと言う名称についてはスキーボードの起源でも触れていますので、よろしければご覧ください。

尚、ここでは上に挙げた名称についての解説を行います。『スキーボード』とはどんなものかを知りたい方はスキーボードの定義で解説していますのでそちらをご覧ください。

スキーボード

スキーボードと言う名称はスキーボードの起源で解説したとおり、1994年にLINE社の代表が学生時代に大学の卒業作品として開発した新しいウインターギヤを『スキーボード/Skiboard』と命名したことがその始まりとされています。

命名の由来は残念ながら不明ですが、恐らくスキーにスノーボードのような自由さを加えたと言うようなニュアンスからつけられたものと推測しますが、実際のところ不明です。

話を戻しまして、この時、日本では既にファンスキーは登場していました。そのため日本ではファンスキーと言う言葉が浸透しており、日本国内においてスキーボードと言う言葉は一部の詳しい方のみしか知らない名称となっていました。

2000年頃にはスキーボードの国際大会などが開催されました。その際、日本からもファンスキーヤーが出場して二度も優勝をしたそうです。しかしそれでもファンスキーと言う言葉が世界に浸透することはなく、国際的に短いスキーを指す言葉として通用するものはスキーボードだったわけです。

しかし日本においてスキーボードと言う言葉とファンスキーと言う言葉は全く逆の扱いでした。

スキーボードと言う言葉が登場してから数年後にスノーボードが世間に登場しました。スキーボードとスノーボードは言葉の響きや文字として見た時に僅か一文字のみの違いであることなどから勘違いされることが多かったようです。この勘違いは現在においてもしばしば起こります。

会話の中で『スキーボードが・・・』などと言うと『スキーなの?ボードなの?』と言う落語みたいな笑い話が実際によくあったようで、ユーザーだけでなくメーカーの人たちも誤解を避けるためにスキーボードよりもファンスキーと言う言葉を多く用いたようです。

そのため既に国内で浸透していたファンスキーと言う名称のほうがますます浸透して行き、ただでさえあまり使用されていなかったスキーボードと言う言葉はますます使用されなくなっていったようでした。

それでも日本以外ではいまだにファンスキーと言う言葉は通用しません。全長1m未満のスキーに対してはスキーボードと言う名称が国際的には浸透している呼び名なのです。

因みにスキボダGJは一時期の黎明期を経て、改めてスキボ仲間が集う交流の場を作り、再びスキボが世間に浸透するように活動をしています。そのため敢えて国際的な名称である『スキーボード』を正式な呼称として採用しているのです。

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ファンスキー

ファンスキーと言う名称はスキーボードの起源で解説したとおり、1991年に草津国際スキー場でBigfootやガウアー、フューゲルスキーなど短いスキーを対象としたイベントにおいて、当時の実行委員会がこれらの短いスキーを総称して『ファンスキー/FunSki』と命名したことが始まりとされています。

命名の由来は『Fun(楽しい)Ski(スキー)』とされています。その大きな特徴である通常のスキーよりもかなり短いと言う点を利点として、誰でも簡単で楽しめるスキーであるとして大々的にアピールされました。

当時設立された日本ファンスキー協会はファンスキーを以下のように定義つけました。

全長130cm以下のものをファンスキーとする。

スキーボードが100cm未満として認識されているに過ぎないのと異なり、ファンスキーは長さをはっきりと定義しているのが特徴です。

なおビンディングや形状などは特に定義されていません。ですのでスキーボードなどの他の名称とファンスキーで大きく異なるのは、130センチ以下と定義がされていてることであると言えます。

但しこれは日本ファンスキー協会が定めたものです。団体名に『日本』とあるとおり、この特徴は日本国内だけに適用されているものです。同様にファンスキーと言う呼称も日本国内のみでしか通用しません。

もし仮に海外の友人ができて『My Hobby is Funski.(私の趣味はファンスキーです)』と伝えたとしても、海外の方には『私の趣味は“楽しいスキー”です』と捉えられてしまいます。

これはこれでファンスキーの名前の由来が正しく伝わっていると思いますけどもね(笑)

ショートスキー

ショートスキーと言う名称については非常に単純です。この名称はスキーボードの最大の特徴である短さを的確に表現した自然発生的な俗称なのです。

ショートスキーと言う名称には特に起源はありませんが、中学生レベルの英単語を習得している方であれば『ショート(Short:短い)スキー』と言えばなんとなくどのようなものか想像できるかと思います。

『名は体をあらわす』なんて諺がありますが、まさにそのとおりですね。

ショートスキーとは直訳すれば『短いスキー』となり、その短さは人の解釈によりますが、どのようなスキーであるかと言うことは恐らく国内はもちろん海外の方にも通じると思います。

全ての方が『スキーボード』或いは『ファンスキー』と言う単語がどのような形状のスキーを指しているかを理解されているわけではないかと思います。そのため、もしスキボのことを説明しなくてはいけない機会があるときには、ファンスキーやスキーボードと言った専門用語を出すよりも『ショートスキー』と説明したほうがより的確に通じることもあるかと思います。

因みに普通のスキーを愛好されている方たちにとっては普通のスキーは160~170センチくらいが普通かと思います。普通のスキーをやられる方が自分たちの板の長さと比較してスキボのことを『ショート(短い)スキー』と呼ぶのと同様に、我々スキボダは普通のスキーを指し示す言葉として『長板』と言う言葉が使うことがあります。ちょっとしたスキボダ語録なので覚えてみてくださいね。

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ミニスキー

ミニスキーと言う名称はショートスキーと同様に非常に単純です。スキーボードの最大の特徴である短さをショート(Short:短い)ではなく小さいという意味で『ミニ(Mini:小さい)スキー』と表現したことに起因すると言われています。

今では『ミニスキー』と検索すると、子供用のプラスチックスキー、いわゆるパンダスキーが多くヒットします。しかしズバリ『MINISKI(ミニスキー)』と言う商品名の短いスキーが販売されていたこともありました。スキボに詳しい方はミニスキーと言うとこの『MINISKI』を連想される方もいるかもしれませんね。

スノーブレード

スノーブレード(SnowBlade)と言う名称は今までに出てきた名称と異なり経緯がはっきりとしています。この名称はスキーの老舗ブランド、サロモン社が1997年頃に発売を開始したスキーボードの商品名です。

ファンスキーの解説であげたとおり1991年に日本でファンスキーと言う言葉が生まれましたが、一部の熱狂的なファンに支えられてはいたものの、ファンスキーはなかなか日の目を見ることはありませんでした。

スキーメーカー各社もスキーボード、ファンスキーなどを取り扱ってはいましたが、やはりメインとなるのは普通のスキー。スキボに対して注力する企業はなく、スキーボードにとっての春はまだ遠い状態が続いていました。

そんな時にスキーの老舗ブランドのサロモン社が満を持してスキー業界に投入したのが『スノーブレード(Snowblade)』でした。

更にサロモン社はスノーブレードでパフォーマンスを行うスキーボードチーム『TEAM One-day(チームワンデイ)』を結成。今で言うプロモーション動画やデモンストレーションを次々と行い、スノーブレードの存在感を世に知らしめていきました。

その結果、当時はどのスポーツショップにもスノーブレードが置かれるようになり、スノーブレードと言えば短いスキー(=ファンスキー)として認識されていきました。

このサロモン社の戦略により、それまで存在はしていたものの世間にはあまり知られていなかったファンスキーと言うカテゴリは大きく日の目を見ることとなったのです。

因みにこの時に『TEAM One-day』が行っていたパフォーマンスは、それまでスノーボード特有の遊びと思われていたパークでのエアトリックやジブトリック、グラウンドトリック(グラトリ)などであり、彼らの活動が今のスキーボード、ファンスキーの基礎を作ったと言っても過言ではないと思います。

サロモン社の仕掛けたスノーブレード普及の活動は第二次スキーボードブームとも言える時期で(第一次は1991年のファンスキー誕生時期)、ここから数年の間に全国各地でスキーボード、ファンスキーチームが誕生するなど、スキー業界におけるスノーブレードは今となっては信じられないほどの爆発的なムーブメントとなっていました。

残念ながらとある事情によりブームが終焉を迎えるとほぼ同時期にOne Dayも解散。チームメンバーはフリースタイルスキーに転向したり、インラインスケートに戻るなど、今もそれぞれの分野で活躍をしています。

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スキーボード?ファンスキー? まとめ

さて、スキーボードやファンスキーなどのいわゆる短いスキーを指す言葉の違いはお分かりになりましたでしょうか?スキーボード、ファンスキー、ショートスキーなど、若干のニュアンスの違いはあるもののほぼ同意語として使用しても問題はありませんが、厳密に言うと内容や背景には色々と違いがあると言うのがお分かりいただけたかと思います。

だからと言ってそれにこだわる必要はありません。

スキボダGJでは今後世界に羽ばたくために(?)、国際的にも通用する『スキーボード』と言う名称を採用していますが、ファンスキーやショートスキーと言う名称の利用を禁止しているわけではありません。イベントに参加される時にもあまり気にせず、慣れ親しんだ名前でスキボのことを自由に呼んでくださいね。

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