スキーボードのプロテクター

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スキー防具(プロテクター、ヘルメットなど)の役割

 スキーボード、ファンスキーだけでなく、全てのウインタースポーツは生身で速度を出したりさまざまな動きをするスポーツです。滑走している速度は普通の方でも20~30キロ程度は出ています。そんな時に不意な転倒や衝突などがあると、普通の地面より柔らかい雪上であるとは言え、危険であることは間違いありません。

スキボを怪我なく安全に楽しんでいただくためには防具の装着と言うのは非常に有効な方法です。『防具』と言うととても堅苦しく感じるかもしれませんが、ここで言う防具とはヘルメットやプロテクターなどの身を守る防具全般を指します。RPGなどのゲームでも防具を身にまとえば防御力が増えますよね?同じようなことです。

プロテクターやヘルメットは防具を装着した部位の防御力を増してくれて、不意な転倒や衝突などの際に衝撃を緩和して身を守ってくれます。既にこれらの防具を装着している人は、一度や二度は助けられたことがある人もいるのではないのでしょうか?

滑走中に転んだら例え雪上でも痛いです。その痛みが少しでも緩和するのであれば装着しないと言う手はないと思います。

また転倒時の痛みが緩和すると言うことは安心に繋がり、転倒時の恐怖の緩和にも繋がります。転倒を恐れずに滑走が出来ると言うことは、余計な力が抜けたり変に萎縮することなく、身体で覚えたこと、練習したことが120%発揮できるということです。

つまりプロテクターやヘルメットを装着するのは単に転倒などへの備えだけではなく、安心感から来る滑走時における精神的余裕の元にもなるのです。

更にプロテクターやヘルメットは種類にもよりますが保温性が意外と高いです。寒暖の感じ方については個人差がありますが、寒い時に比較的薄めのウェアでも平気な顔をしている人はもしかしたらプロテクターをインナーに装着しているかもしれません。

簡単にまとめますとプロテクターやヘルメットなどのスキー防具の役割は以下のようになります。

  • 身体の保護、衝撃等の緩和
  • 転倒などから身を守ってくれる安心感
  • 保温性

スキボを安全に楽しむために、プロテクターやヘルメットはぜひ装着してくださいね。

プロテクターの選び方

 プロテクターの選ぶ際に最も大事なことは装着感です。プロテクターは身体を守るための着衣ですので身体に密着するものが多いですし、身体に密着していないと防具としての効果は薄れてしまいます。どの部位のプロテクターであっても実際に装着するなどして自分の動きに合ったものを選択することが大切です。

またプロテクターの衝撃吸収素材の選択も重要です。

プロテクターに用いられる衝撃吸収素材はスポンジのような薄く柔らかいものから、厚手のウレタン材、硬質樹脂素材、更に普段はさほど硬くないけども衝撃を受けると急激に硬化すると言う新素材までさまざまです。

衝撃吸収素材は硬ければ硬いほど良いと言うわけではありません。硬いと言うことはそれだけ動きを阻害することに繋がります。自分の動きに合った衝撃吸収素材を使用したプロテクターを選択してください。

またちょっとしたうんちくになりますが、プロテクターを選択する際には衝撃吸パッドの位置やパッド同士の隙間の位置にも気をつけてみてください。

これは特に下半身プロテクターで顕著な傾向がありますが、同じ部位を守るものでもパッドの位置が微妙に違うものがあります。自分の転倒しやすい位置をしっかり保護してくれているのかの確認は意外と気付くにくい盲点なのです。

必要な場所にパッドがあっても、そこにパッド間の隙間があると衝撃がそこに逃げて同じ場所ばかりを傷めるということもあります。特にジブをやる方はそのようなことに陥ることが多いので、下半身プロテクターの選択にはパッドの位置や隙間の位置も十分に確認することをオススメします。

プロテクターの種類

プロテクターやヘルメットは以下のような種類があります。

  • ヘルメット
  • ゴーグル
  • 上半身プロテクター
  • 下半身プロテクター
  • エルボガード、ニーガード、手首ガード
  • その他のプロテクター

それぞれの利点や特徴を挙げていきます。

ヘルメット

 ヘルメットは主に頭部を守ってくれる防具です。

人間の頭部には脳と言う非常に重要な器官があります。不意の衝突や滑走時の転倒などが発生した際、ヘルメットなどの頭部を保護するものがない場合には頭部に衝撃を通して脳に重大なダメージを負う危険性があります。

スキボなどのウインタースポーツにおけるヘルメットは車のシートベルトと同じです。ちょっとうっとおしいけども慣れてしまえば気になりません。普段は必要性を感じないけども、本当にいざと言うときに身を守ってくれる大事な防具なのです。

またプロテクターは全般的に防寒性に優れていますが、ヘルメットは頭部を守るために頭部全体を覆うような構造なので特に防寒性に優れています。イヤーパッド(耳当て)が付属しているモデルでは更に防寒性が増します。

ヘルメットの装着時にはサイズが合わずぶかぶかであったり、あご紐が緩くて動いてしまうようであると頭部の保護効果が薄くなるだけでなく、装着感の悪さによる何となく感じる不快感が生じます。丁度良いサイズがなくフィット感がイマイチと言う方はヘルメットの下にビーニーなどを被って丁度良い感覚のところを見つけてください。モデルによってはインナーパッドやサイズ調整ダイヤルが付属しているものもありますので、そちらを選択してもよいかもしれませんね。

ウェアとのコーディネートバランスなどを考慮してヘルメットを被らない方もいますが、最近のヘルメットはデザイン性に優れたものやスピーカー内臓などの遊び心あるものまで多種多様のものがラインナップされているので、きっと好みにあったデザインのヘルメットがあるかと思います。

ゴーグル

プロテクターにゴーグル?と思われる方もいるかと思いますが、ゴーグルも顔面保護をしてくれる保護防具の一種なのです。ゴーグル本来の役割はここでは割愛して、ゴーグルの保護防具としての効果を解説します。

ゴーグルのレンズフレームは大抵の場合は鼻と同じかそれよりも高い位置になります。これが転倒などで顔面をぶつけてしまうときに鼻骨骨折の可能性を軽減してくれます。また滑走時の雪跳ねから目を守ってくれるというのも、広い意味では防具としての効果とも言えると思います。

ゴーグル本来の役割だけであればサングラスでも十分に代替可能ですが、鼻骨保護も視野にいれるのであればサングラスではなくゴーグルを選択するほうが良いと思います。

上半身プロテクター

主に上半身の各部位の保護を目的としたもので、プロテクターと言って想像するのが恐らく上半身プロテクターだと思います。上半身プロテクターにもいくつか種類があります。細分化していくとキリがないのですが、ここでは上半身プロテクターが保護してくれる主な部位と上半身プロテクターのよくある形状を解説していきます。

上半身プロテクターの保護してくれる部位

上半身プロテクターの保護してくれる部位は主に以下のようになります。

  • 背骨(腰椎、脊椎)
  • 肋骨
  • 鎖骨

上半身プロテクターはこれらの部位を衝撃吸収素材が保護しています。この中でも特に背骨の保護は非常に重要です。脊椎や腰椎に重大なダメージを追うと最悪の場合には麻痺や身体不随などの障害が残る危険性があります。

出来るだけ全ての方に背骨を保護するプロテクターを装着していただきたいですが、特にキッカーやジブなどのパーク滑走などの高いところから落ちる、或いは硬い人工物に身体を打ち付ける危険性がある滑走スタイルをする方には強く装着を推奨しますので覚えておいてください。

上半身プロテクターの形状

・ロングスリーブ
一般的な上半身プロテクターはこのタイプになります。衝撃吸収素材や着衣部分の素材も多様にあり、用途や防御力などによりさまざまな選択肢があると思います。

・シャツタイプ
袖がないタンクトップタイプやTシャツタイプなどもありますが、このタイプのプロテクターは比較的柔らかめの衝撃吸収材を採用しているタイプのプロテクターが多いです。

防御力はさほど強くないですが動きを阻害しないものが多く、デザイン的にも優れているので初心者やパークなどの激しい滑走をしない方に向いています。

・ボーンガードタイプ
このタイプは背骨部分のみを保護するタイプのプロテクターです。重要箇所を母語することに特化したこのタイプのプロテクターは、衝撃吸収材は硬質樹脂のものが多く、某国民的漫画に出てくる仙人さまが背負っている甲羅のようにも見えます。

下半身プロテクター

主に下半身の各部位の保護を目的としたもので、上半身プロテクター同様いくつか種類があります。細分化していくとキリがないのですが、ここでは下半身プロテクターが保護してくれる主な部位と下半身プロテクターのよくある形状を解説していきます。

下半身プロテクターの保護してくれる部位

下半身プロテクターの保護してくれる部位は主に以下のようになります。

  • 臀部(尻)
  • 尾てい骨
  • 腰椎
  • 骨盤

下半身プロテクターはこれらの部位を衝撃吸収素材が保護しています。下半身プロテクターは臀部、つまりお尻部分が雪面に座り込んだときに水分が染みてくるのを防ぐヒップガードの役割を兼ね備えているので、プロテクターと言う意識なく装着している方が意外と多いです。

またスキボではあまり行わない動きですが、スノーボードの方は休憩中などに雪面に座り込むだけではなく膝立ちになる方も多く、ヒップガードと同じく水分が染みてくるのを防ぐために膝部分のガードも一体化となったモデルもあります。

下半身プロテクターの形状

・パンツタイプ
腰周りと太腿部までを覆うタイプで、下半身プロテクターの中では最もオーソドックスなタイプです。ヒップガードの役割も兼ね備えている下半身プロテクターは衝撃吸収材の素材も様々です。

・ロングタイツパンツタイプ
パンツタイプに加えてニーガード(膝部分保護)まで一体化になったタイプです。その形状から保温性にも優れますが、春スキーなどでは熱が篭りすぎるので、シーンに合わせた活用が必要となるかもしれません。

・ヒップガード
主にお尻部分の水分浸透防止のために装着するプロテクターです。目的が水分浸透防止であり、衝撃緩和ではないので厳密に言うとプロテクターではありませんが、多少の衝撃であれば緩和効果があります。

因みにヒップガードとプロテクターの線引きは非常に曖昧であり、どちらがどっちと言うような特徴は特にないですが、『お尻部分にしかパッドが入っていない』『パッド素材に衝撃吸収効果が少ない』など、現物の特徴を見てどちらに分類されるかを判断してください。

エルボガード、ニーガード、手首ガード

それぞれ肘、膝、手首への保護や衝撃緩和を目的とした防具です。

スキボに限らずスポーツ、レジャー全般などで予期しない転倒をしてしまった場合、反射的に手や肘、膝などの可動部を地面について着地のショックを和らげて頭部や内臓などの重要器官をのダメージを緩和させようと身体が自然に動いてしまうものです。

その際、確かに頭部などの重要器官は保護できますが、地面についた手や肘、膝には全体重が一気に掛かるために、着地の衝撃で痛めてしまうことがあります。雪面のように柔らかい場所であれば大きな怪我の可能性は少ないですが、地面が固い場所であれば受傷の可能性は上がります。

このような時のダメージを緩和させるのがエルボガード、ニーガード、手首ガードです。

これらのプロテクターはインラインスケートやスケボーなどの地面が硬い場所でのスポーツではよく用いられますが、比較的地面が柔らかい雪上で行うスキーボード、スキー、スノーボードなどでは着用率が比較的低めです。

エルボガードは上半身プロテクターについているものもあります。
ニーガードは下半身プロテクターについているものもあります。

その他のプロテクター

 その他のプロテクターとしては下記のようなものがあります。

  • チンガード/あご部分の保護
  • ファウルカップ/男性の急所保護
  • マウスピース/口内や歯の保護、舌噛み防止

これらは競技レベルの激しい滑走をする方などが用いる保護防具なので、一般滑走では特に不要だと思います。

プロテクターの注意点

プロテクターやヘルメットは不意の転倒や衝突などから身体の各部位に伝わる衝撃によるダメージを緩和してくれるものです。しかしプロテクターやヘルメットが緩和するのはある程度の衝撃のみです。痛み自体が全くなくなるわけではないのでご注意ください。

また装着している部位と部位との可動部分に衝撃が逃げる場合があります。これは可動部分はを完全に固定しているわけではないので構造上仕方ありません。

プロテクターによっては部位を満遍なく覆うものもあります。例えば下半身プロテクターでしたらMcDavid製がそれに当たります。衝撃吸収パッドがハニカム上にいくつも配置されており、それぞれ独立しているので衝撃が一か所に集中せずに分散してくれます。また独立したハニカムパッドが下半身の形にフィットしてくれるので履き心地も非常に良いです。


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プロテクターの一番の注意事項は、プロテクターをしていても骨折や脱臼などの骨への極度ダメージは防げないと言うことです。

プロテクターの目的は衝撃の緩和です。衝撃による脳や内臓などへの浸透ダメージは緩和してくれますが、骨折などが発生するような直接的ダメージを防ぐことはほとんど出来ません。

プロテクターへヘルメットを装着していても、それを過信せずに十分に注意してください。

まとめ

プロテクターやヘルメットの必要性やその役割はお分かりいただけたでしょうか?

滑走技術のレベルとプロテクターやヘルメットの必要性のあるなしは関係ありません。全身を全て防具で固める必要はありませんが、最低でもヘルメットはスキボに限らず全てのウインタースポーツ愛好家の方には装着していただきたいところです。

またプロテクターやヘルメットはスキーボード、ファンスキーだけでなく普通のスキーやスノーボードでも装着するべきもので、特にスキー用、スノボ用と言うカテゴリはありません。そのため機能面だけではなく、デザイン面でも多種多様なラインナップがあります。

一度色々なデザインのプロテクターやヘルメットを見てみると『見た目がダサくなるからちょっと・・・』と思っている方にも気に入ってもらえるものがあるかもしれません。ぜひご一考くださいね。

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