スタイルと安全性

スタイルと安全性

今回のお話はスキーボード、ファンスキーだけに限った話ではありませんが、スキーボードの安全性と言う内容に触れるにあたり、どうしても皆さんに知っておいて欲しい話でしたのでとりあげています。

スキーボード、ファンスキーに限らず、ウインタースポーツは自由度が高いスポーツです。その自由度は時に人にさまざまな影響を与えてしまいかねない。そんなお話です。

スタイルと言う言葉の意味

ファッションなどの分野において『スタイル』と言う言葉があります。この言葉には下記のような意味があります。

1 からだつき。姿。格好。「すらりとしてスタイルがいい」
2 服飾・頭髪などの型。「最新流行のスタイル」「ヘアスタイル」
3 建築・美術・音楽などの様式。型。「前衛的スタイルのビル」「演奏スタイル」
4 文章や文学作品の表現形式。特に、文体。「独自のスタイルをもつ作家」
5 個人や集団などに固有の、考え方や行動のしかた。「ライフスタイル」
<goo辞書より引用>

ここで言う『スタイル』と言う言葉は上記引用内における(1)と(5)を複合させた意図として使われています。

つまり意訳すると

人とは異なる格好、考え方、行動

と言う意図として『スタイル』と言う言葉を使用しています。

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ゲレンデにおけるスタイル

スキーなどのウインタースポーツの楽しみ方は自由です。競技思考の方もいれば、レジャーとして楽しんでいる人、ひたすら自分のトリックを磨く人まで実にさまざまだと思います。

もちろん楽しみ方に制限やルールはありません。ゲレンデのルールやマナー、他人に迷惑をかけないなどの社会常識を守ればどのように楽しもうが自由だと思います。

そんな中、ゲレンデにおいて『スタイル』を求める人たちがいます。

ここで言う『スタイル』とは前述のとおり【 格好・考え方・行動 】を指します。ゲレンデの中で周囲よりも目立とうと創意工夫して自分の『スタイル』を確立させようとするのは大いにアリだと思います。

それは滑り方であったり、ウェアの着こなしであったり、ちょっとした行動であったりさまざまだと思いますが、どんな『スタイル』を求めようが上記のとおりゲレンデルール等の範疇であれば何ら問題ないと思います。

中にはゲレンデと言う日常外の興奮でややはしゃぎ過ぎの感がある方たちもいます。そう言った方たちを不快に思う人もいるかと思います。しかしながらどこを不快に思うかと言うボーダーラインは個人の捉え方に差によるところが大きいです。そのため個人の見解はともかく、決定的なルール、マナー違反を犯さない限り、その側面だけで考えれば、グレーではありますが一応許容できる範囲であると言ったところでしょうか。

ルールとマナーの中にいる限り、はしゃぎすぎて怪我をしてしまったとしても自己責任であり、そう言った自己責任も含めて『スタイル』であるとスキボダGJは考えます。

スタイルとファッション

さて、『スタイル』の方向性はさまざまですが、ウインタースポーツではファッションに『スタイル』を求める人たちも多数います。

もちろんどんな格好をして滑ろうとも本人の自由です。

元々日常よりも派手なデザインが多いスキーウェアですから、そこに各自の工夫を凝らして少しでもオリジナリティを出そうとする姿勢はウインタースポーツを楽しむ方向性の一つだと思います。

最近はコスプレや着ぐるみ、或いは板にデコレーションを施す痛板などもありますが、これもゲレンデにおけるファッションの『スタイル』の一種と言えるです。

コスプレなどは極端すぎる例なので、例えば春スキーを例にとって見ましょう。

春スキーを経験したことがある人はお分かりかと思いますが、雪に囲まれているとは言え春シーズンのゲレンデは平均気温が10度以上。ウェアを着るには暑すぎる環境ですのでおのずと軽装になりがちで、Tシャツとサングラスと言う非常に軽装で滑走する人も珍しくありません。

何度も繰り返していますが、ルールとマナーを遵守している限り『スタイル』は自由だと思います。それを不快に思う人がいるかもしれませんが、人により個人差がある以上、反社会的であったり公序良俗違反などの誰の目から見ても異常であると判断できない限りはその『スタイル』はNoではありません。

しかし『Noではない』イコール『Yes』ではありません。

『Noではない』と言うのは『悪くはない』と言うことです。そしてそれが『Yes』ではない、つまり悪くないけども正しくないと言うことです。これはどういうことだと思いますか?

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スタイルと安全性

前述の春スキーを再度取り上げます。

確かに春シーズンはゲレンデは暑く、Tシャツなどの軽装で滑りたい気持ちはよくわかります。派手な言動や奇声に不快感を表す人はいるでしょうが、Tシャツ姿に不快感を示す人は少ないと思います。

しかしその姿はウインタースポーツをする上で安全でしょうか?

『スタイル』を追求するのは大いにアリだと思います。皆さんが選んでくれているスキーボード、ファンスキーも『スタイル』にこだわって選択した結果だと思います。こだわりがあるからこそウインタースポーツは楽しくなるのだと思います。

そのようなこだわりの中で、ウインタースポーツファッションの『スタイル』として、ウェアやヘルメット、プロテクターなどを装着しないと言う選択肢。それ自体は『Noではない』です。しかしそれらの保護防具を使用しない際のリスクはちゃんと理解していますか?

ウインタースポーツで肌を露出していると言うことは、転倒時に雪面で肌を擦りむいたり、思わぬ落下物などで怪我をすることがあります。また汗をかいたり急激な温度変化で体調を崩すこともありますし、万が一第三者に接触された場合にはエッジで肌を切る可能性があります。

つまり肌を露出したり、ヘルメットやプロテクターを着用しないと言うことは転倒時に身体を守るものが何もないので、転倒の衝撃を全て自らの身体で受け止めると言うことになります。

『スタイル』を求める方々はパークなどの派手な滑走を好む傾向にあるので、転倒時の被害はより大きいものとなる可能性があります。

もしこれらのような怪我に対する可能性を理解せずに見た目の『スタイル』だけを求めているのであれば、それは『Yes』とは言い難いです。

肌を露出する、ヘルメットなどの保護防具を装着しないと言う『スタイル』を選択するのであれば、そのような怪我の可能性があると言う事は十分に理解して、自分自身はもちろんですが周囲に対して加害者にも被害者にもならないように十分に気をつけてください。

スタイルが周囲に与える影響

ウインタースポーツにおける『スタイル』はここまで述べてきた通り【 格好・考え方・行動 】に自分なりの工夫を凝らし、それを体現していくことだと思います。その表現方法によっては前述のとおり怪我の可能性もありますが、そう言ったことも理解したうえで敢えて『スタイル』にこだわるのであれば、それはそれで構わないと思います。

しかしそう言った『スタイル』にこだわる皆さんにスキボダGJから一つだけ苦言を呈したいと思います。

自分がこだわる『スタイル』を自ら実践する。そしてそれを自然のように振舞う。そう言った方は総じて周囲への影響力が強い傾向にあるように思えます。

皆さんも子供の頃、常に中心にいる人気者的な立場の人はいませんでしたか?その人の言動や行動はいつの間にかクラスの流行になっていたり、その人がやっていること、持っているものがいつの間にかクラスの流行りになっていたり。。。

周囲への影響力が強い人の言動、行動は、本人が意図していなくてもいつの間にか周囲に浸透してしまうものなのです。そしてそれは子供だけでなく大人になっても同じ、当然ながらウインタースポーツの中でも同じです。

もし影響力がある誰かが危険な行動や『Yes』と言えない格好を『スタイル』と称して実行していたら、その結果はどうなると思いますか?

その危険な行動などは彼らの周囲では『スタイル』として認知されてしまうと思います。そしてその『スタイル』がお手本となり、周囲に浸透してしまう、と言うのは比較的容易に想像できることだと思います。

そしてそれは恐らく周囲に重大な怪我や被害が出ない限り、当たり前のもの『スタイル』として彼らの中にあり続けことになると思います。

滑り方、格好、言動などなど、、、『スタイル』と言う言葉を隠れ蓑にすれば何をしても良いわけではありません。そのことを一人ひとりが十分に理解して欲しいと思います。

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スタイルと安全性 まとめ

『スタイル』(=【 格好・考え方・行動 】)を実行している本人は自身の技術や怪我等の可能性も考慮していると思います。しかし『スタイル』を見て影響される周囲の人たちは『スタイル』の見た目や派手さに憧れ、技術や怪我等の可能性を考えずに見た目の『スタイル』“だけ”に影響されていることが多いと思います。

自分の『スタイル』を確立してそれを実行するの大いに結構です。その方がスキーボードはもちろん、スキー・スノーボードなどのウインタースポーツがより楽しくなると思います。

しかしたまにでいいです。たまにで良いので自分の『スタイル』が周囲に与える影響について、ちょっとだけ考えてみてください。

皆さんの『スタイル』に影響された誰かが、その『スタイル』のせいで怪我してしまうのは寂しいことですからね。

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